インフィニティ・プール(2023年) | 勝手に映画紹介!?

インフィニティ・プール(2023年)

インフィニティ・プール(2023年)

 

【鑑賞日:2024年4月5日】

 

来週は週のはじめから母親の入院治療があったりして、映画館へ行く余裕がなさそうなので…本日4月5日公開初日(感想書いてるうちに日付をまたいでる可能性あり)の映画を2本ハシゴしてきた…1本目「オーメン:ザ・ファースト」から待ち時間20分(10分前入場なので劇場ロビーで待ったのは実質10分)で2本目の「インフィニティ・プール」を鑑賞してきた。本当は話題のプロレス映画(実話)「アイアンクロー」も見たかったんだけど…今日見た2本が一番、ハシゴしやすい時間だったのと、さすがに3本ハシゴは、もう若くないので身体がもたないですよ(汗)

 

リゾート地として有名なとある島にやって来たスランプ中の作家ジェームス・フォスターと妻のエム…その島は、治安が悪く、リゾート地の敷地外へ出ることは望ましくないのだが、たまたま出会ったジェームスのファンだというガビと夫のアルバンに誘われ、車を借りて、地元の穴場へと繰り出す。その帰り道…ハンドルを握るジェームスが地元民を轢いてしまったが、ガビたちは警察に届けず、逃げるようにと進言。翌日、ジェームズは逮捕され、島独自のルールで死刑が確定してしまうが、クローンを作って身代わりにすれば罪から逃れられると提案される…。

 

監督は「ポゼッサー」のブランドン・クローネンバーグ…言わずと知れたデヴィッド・クローネンバーグの実息。「ポゼッサー」も父親譲りなグチャグチャドロドロした変な映画だったが…今回もまたとんでもない悪夢を見せてくれる。嫁さんと一緒にリゾート地へやって来た主人公が、胡散臭い夫婦と出会ったことで…とんでもないトラブルに見舞われる。そう、主人公(と観客)を悪夢へと誘うのは…「X」「Pearl パール」での怪演が記憶に新しいミア・ゴス。自分の旦那や主人公の妻の目を盗み、主人公を手コキでイカせるという、インパクト大な激ヤバ激エロ女の役だ。

 

っていうか…「オーメン:ザ・ファースト」のモザイク出産シーンに続き、こちらはボカシ処理の手コキシーン。白くて、ドロドロした液体もスクリーンに映し出す…旧劇エヴァのシンジくんを思い出す…っていうか、アレは自分でやっとったがな(笑)手コキはでっかいボカシなのに(演出ではなく、日本で入れた修正だと思う)…別のシーンで出てくる男のダランと垂れたイチモツや女の股間には入ってない。やっぱり“コイちゃう”とアウトなのかな?ちなみに「オーメン:ザ・ファースト」はPG12、「インフィニティ・プール」はR18+…ミア・ゴス嬢もまたまた脱いでます!

 

主人公がどんどんと堕ちて、淫靡で退廃的な行為にふける様はキューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」を彷彿とさせるんだけど、狂気じみた展開が延々と続き、いったい何が起きているのか、頭がこんがらがってくるところはリンチの要素もちょっと入ってる感じがする。そして…やっぱり映像がグチャグチャドロドロしてるので、クローネンバーグの名前は伊達じゃないぞと(笑)そもそも…“交通事故で人を殺めたら即死刑”って独自ルールがシレっと出てくるあたりでビックリ…さらにクローン作って、身代わりにすればチャラになるって、発想どこからくるんだ?

 

ホント、何が起きるかわからず、予想の斜め上を行く展開のオンパレードだ。一番はアレだよ…身代わりになったのは本当にクローンなのかってところだよね?もしかしたらオリジナルとクローンが入れ替わってるなんてこともありえるんじゃないか?そんな想像がずっと頭の片隅に残ったまま…最後まで成り行きを見届けてしまう。主人公に作家という設定があるだけに…主人公の妄想、小説オチなんてパターンも考えられるか?どこかでその答えが解るんじゃないかと思っていたんだけど…結局、煙に巻かれる。今回も現実と虚構の曖昧さを見せられたのかな?

 

 

監督:ブランドン・クローネンバーグ

出演:アレキサンダー・スカルスガルド ミア・ゴス クレオパトラ・コールマン ジャリル・レスペール

 

 

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